師走(12月)はスパイスに纏わるスイーツ
学生時代にアメリカではじめて出会ったクリスマスの印象..
それは《スパイスの香り》でした。
こんにちは。
お抹茶コミュニケーションSUI冨田尚子です。
師走(12月)はスパイスに纏わるスイーツの歴史
そしてグリューワインのレシピをお届けします。
最後までご覧いただけましたら嬉しいです。
海外への渡航が難しいなか、
コラムを通して味わっていただけましたら幸いです。
さて。
海外ではこの時期にグリューワイン、
アップルサイダーやティー、
お菓子にもスパイスがふんだんに使われます。
そして
この時期よく出会うクリスマスのスパイスと言えば..
シナモン、
カルダモン、
アニス、
クローブ、
オレンジピール、
レモンピール、
ナツメグ、
ジンジャー
などなど。
このシーズンならではの香りから
わたしも当時の記憶が蘇ってきます..
ヨーロッパでもフランスでは
パン・デピス
シナモンやアニス、
クローブの香りにはちみつがたっぷり!
ノスタルジックで大好きなお菓子のひとつです。
イギリスで愛されるジンジャーブレッドに
ベルギーのスペキュロス
そして
ドイツのレープクーヘン!
どれもこれも素朴な雰囲気をもつ焼き菓子です。
元々クリスマスを彩る、年に一度のお菓子なのですが..
その歴史
なんと11世紀十字軍遠征にまで遡ります!
この遠征軍の東西大移動は
【東方文化がヨーロッパにもたらされるきっかけともなった】と言われています。
ヨーロッパに伝わるスパイシーな焼き菓子は、
遠征先である中国から持ち帰ったスパイスと
蜂蜜が入ったパン(焼き菓子)を起源としています。
例えばパン・デピスですが、
ブルゴーニュ地方ディジョンのものが非常に有名ですが..
アルザス風の伝統レシピでは、
「もみの木のはちみつ」が使われたり!
それぞれの風土にあわせて発展していきました。
スパイスは、東方伝来の品であって、
当時は非常に高価であり、珍重されたそうです!
なので、お菓子に用いるのは、
貴族の婚礼やお祝いなどそれは贅沢なものであったに違いありません。
そしてヨーロッパ全土で独自の発展を遂げていったのも
国をまたいだ王侯貴族の婚礼がきっかけであったと言われています。
共通して多用されるシナモン、
カルダモン、クローブやジンジャーには
体を温める効果があるので、
クリスマス時期には最適なんです!
そしてねスパイスには、酸化を抑える働きもあるので、
クリスマスを待つ間のアドベントなど、
室内に飾って少しずつ大事に食べられてきました。
長い保存期間にも耐えうる合理的なお菓子でもあった訳です。
わたしはクリスマス時期に、
グリューワイン作りに熱中した時期があります。
Swedish Xmasバザーに行って以来、非常にお気に入りとなりました。
わたしはSwedishスタイルで、
皮をむいたアーモンドとレーズンを加えていただきます。
このワインを煮込んでいるだけで
室内がクリスマススパイスの香りに包まれて
それはしあわせな気分が満ちるんです♡
体を内側から温めるとともに、
抗菌作用や整腸作用の効果も期待できます^^
さて。わたくし事ながら、
本日でお抹茶コミュニケーションSUIが3周年を迎えました。
開業当時、このグリューワインのレシピからヒントを得て
「Xmasお抹茶チョコレートフォンデュ」というオリジナルレシピを考案し
まさに3年前の今日Xmasに愉しむスパイシーな
「抹茶チョコレートフォンデュ」をお届けしました。
非常に感慨深いです….
本日はそんなお祝いの気持ちも込めて
「グリューワイン」のSUIオリジナルレシピをお届けしますね♪
皆さまも初冬の景色をあじわいながらキッチンでどうぞスパイシーな時間を味わってくださいませ♡
《材料》
2人分赤ワイン 260ml
グラニュー糖 大1-2
オレンジ 1/2個
レモン 1/3個
シナモンスティック 1本
クローブ 4個
オレンジ(スライス) 4枚
《つくり方》
①鍋に赤ワイン、グラニュー糖、輪切りにしたオレンジとレモン、シナモンスティック、クローブを入れ、
沸騰直前まで火にかける。
②火を止め、オレンジとレモンを取り出し、20-30分ほど置く。
③温めなおし、オレンジの輪切りを加える。
グラスに注ぐ。
※お好みでアーモンド、レーズンを加える場合には、最後に弱火で5分加熱してください
R-doorオンラインサロンでは、
コラムニストやメンバーの皆さんとの
交流が出来ます。
《プロフィール》
冨田尚子
テーブル茶道家横浜生まれ。
交換留学での異文化交流を機に、日本文化を伝える大切さを学ぶ。
広告制作でフードコーディネーターとして商品企画担当。
表千家茶道、テーブル茶道を深めるなか、抹茶講師資格取得。
お抹茶ナビゲーター資格取得。
「暮らしのなかで愉しむお抹茶」をコンセプトに、
テーブル茶道を国内外に広くお伝えすべく、2017年お抹茶コミュニケーションSUI設立。
白金台キッチンサロンにて、抹茶講師養成セミナー、お抹茶飲みくらべ体験セミナー、
キッズワークショップなど、国内外1000名以上の方にテーブル茶道をお伝えする。
海外9か国からご受講いただく。
2017年キャピトル東急にて外資系企業セミナーのティーブレイク抹茶スタッフ担当。
2018年日本橋三越本店にて親子向け講座、
2019年日本橋三越本店にて1-3 月期継続講座登壇。
現イタリア大使夫人にプライベートレッスン、イタリア大使館主催/伊藤園協賛の日本文化セミナー登壇。
いけばなインターナショナル2019 カジュアル茶席を催し、
高円宮妃殿下の御臨席賜る。
2019年 2020年 オンワード樫山 webモデル。
家庭画報特選 2020年 きものサロン春夏号に取材記事掲載。