外出先でまごつかないための大人のマナー

こんにちは!
フリーアナウンサーの藤本 えりです。



新年度が始まり、二週間。


コロナ禍にありながらも、

少しずつ少しずつ、
以前の生活の流れが戻ってきたような実感が
おありの方も多いのではないでしょうか。

そこで、
本日はお出かけ先でまごつかないための大人のマナー、
立居振る舞いに焦点を当ててみたいと思います。


マナーを知っていると、
自信を持って振る舞うことができますよね。

そして、何より、
自然にマナーが身についている方は、

「美しい」
「上品」
「礼儀正しい」

といった印象になり、
誰からも信頼され、愛されること間違いなしです^^




さて、「美は足元に宿る」と言われますが、

その足元、
履物を脱がれる時の
振る舞いまで気にかけていらっしゃるでしょうか??


多くの方々が幼少の頃から、
「履物は揃えるべし」

そう教わっていらっしゃることと思いますが、

だからこそ、
外出先で履物を脱いでお邪魔するとき、

うっかり「脱いだ履物を揃えること」にばかり
気を取られてしまうかもしれません。

上がり口にて履物を脱ぐさいに
いきなり、くるりと背を向けて、
履物のかかとを上り口のヘリに合わせて脱ぐ・・・

合理的かもしれませんが、

実は、これはマナーとしては
あまり好ましくありません涙。


マナーとして好ましい振る舞いは、

1.正面の主人と向き合ったまま、
中央で靴を脱いで上がる。

2.招かれた主人に向かって
お尻を向けないようにしながら、 
腰を落としてひざまづく。

3.靴の向きを履くときに
足が入る向きに揃えて端に寄せる。


履物を脱ぐとき、
さらりと美しく振舞えたら素敵ですよね。

きっと誰もが、
毎日靴を履いたり、脱いだりしていらっしゃることと思います。

人は無意識に、
普段の行いが出てしまうもの。

だからこそ、普段から意識して、
美しい立居振る舞いを
体に覚えさせる!くらいのつもりで習慣づけたいものです。



また、上着のコート類は、
玄関口などの受付前にて脱ぐべし、です。

春先は
スプリングコートなどをお召しになっていることもあるかと思いますが、

コート類はあくまでも外での羽織りもの。

埃や花粉など、
不用意に持ち込まないという点においても、

くるっと内側に織り込んで持ち、
主人と対する前に脱いでおくべきもの、だと心得ていた方がよろしいですね^^





ところで、
皆さまはエスカレーターに立ち止まって乗られるさい、

左右のどちらに乗られるでしょうか?


関東では、
立ち止まって乗る人は左側に、急ぐ人は右側を歩かれます。

先日、
関西に帰省をしたさいに、
うっかり左側に立っていましたら、息子に注意をされました…。


そう、関西では、逆になるのです。

立ち止まって乗る人は右側、歩きたい人は左側。

私の後ろには、大渋滞ができておりました汗。

※危険防止の観点から、
歩くのは危険だという捉え方もあります。
できる限り、立ち止まって乗った方がよいですね。


エスカレーター同様に、
実は、エレベーターにも、乗り方なるものがあります。


例えば、
和室や洋室のソファーにも上座や上席、
優先順位があるように、

エレベーターの空間内にもそうした位置や
どなたかをご案内する際の手順のようなマナーがあるんです。


上座に当たるのは、
操作板から一番遠い奥の位置。

操作板の対角線上の位置にあたります。

ですので、
お客様と一緒にエレベーターに乗り込む場面では、
ご自身が先に乗り込み、
操作板の前に立ってからお客様に乗っていただきます。


私は専門学校で接客接遇の授業もしているのですが、

生徒たちと一緒にエレベーターに乗り込む際に、
すっと奥へ誘ってもらえたりしますと、
「あぁ、浸透している!」と嬉しくなったりします。


さらに加えるのであれば、

すでに乗っている人がいるところに
お客様と乗り込むような場面では、
逆になります。

「お先に、奥へどうぞ」とお声をかけて、
お客様から乗っていただきます。

また、降りるさいには、
お客様から降りていただきましょう。

ポイントはエレベーター内で
「お客様を一人にしない」こと。



こんなポイントを知っていれば、
ご自身が招かれたさいにもたじろぐことなく、
堂々と振る舞えるのではないでしょうか?


そもそもマナーは、
「自分をよく見せるもの」ではなく
「相手や周囲への心遣い」だと言われます。

いざとなったときにスマートに立居振る舞うことで、
きっとその場に居合わせた方々も気持ちよく過ごせますよね。


だからこそ、「型通りにしなければいけないもの」だと捉えず、
知っておくことで、
こころに余裕を持って振る舞えたら素晴らしいのではないかと思います。


「型」以上に大切なのは、
「人への想い、大切にしようとするこころ」


そう考えれば、お相手にかける言葉も選んだものになり、
大袈裟ではなく、関わり合う人たちやライフステージがきっと変わっていくと信じています。

振る舞いも、言葉選びも、
まごころ込めて、丁寧に行えるささやかながらそのためのヒントになれば幸いです^^





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〈プロフィール〉
「えぇ声トークラボ」主宰
現役フリーアナウンサー 藤本 えり
「ことば」の大切さを実感し、「話す」ことや「声を出すこと」を
少人数グループレッスンやパーソナルレッスンでサポート。
皇族や首相出席の式典、官公庁や企業を中心とした講演会や
1000人規模のシンポジウム司会に抜擢され、
年間100件近くの受注を受ける。

マナー講師歴は10年、専門学校にてマナーの検定講師や非常勤講師としても活動しており、
コミュニケーションの重要性をお伝えしている。

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