フェアトレード
こんにちは。
エシカルコンシェルジュの稲垣可夜子です。
エシカルやSDGsについてのコラムをお届けしています。
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1.フェアトレード月間
毎年5月第2土曜日は、
世界中でフェアトレードをアピールする日。
そして5月は世界フェアトレード月間であり、
WFTO(世界フェアトレード連盟:World Fair Trade Organization)
に加盟する世界72ヵ国、
約350団体のフェアトレード組織と生産者組織を中心に、
各国でイベントやキャンペーンが同時開催されています。
1995年に
ヨーロッパのフェアトレード・ショップの連合が運動を開始し、
日本では1999年にグローバル・ヴィレッジ/ピープルツリーが
日本国内のフェアトレード・ショップに呼びかけて
約100軒が参加したのがはじまりです。
2.フェアトレードとは?
フェアトレード(Fairtrade、公正な貿易)とは、
貧困のない公正な社会をつくるために、
途上国の経済的社会的に弱い立場にある生産者と
経済的社会的に強い立場にある先進国の消費者が
対等な立場で行う貿易です。
適正な賃金の支払いや、
労働環境の整備などを通して
生産者の生活向上を図ることが第一の目的です。
まだフェアトレードについて詳しく知らなった私は、
かつてフェアトレードについてこんなことを思っていました。
『貧困地域の人たちがかわいそうだから、助けてあげること』だと。
無知とはいえ、なんと恥ずかしいことでしょうか。
途上国は確かに先進国に比べると
生活水準が厳しいものであったり、
経済的に苦しい状況であることは事実ですが、
それに対して先進国と呼ばれる国に
たまたま生まれた私が
上に立っているような姿勢で援助をしてあげる、
助けてあげるというようなスタンスは決して
【フェア】ではありません。
この地球に生きるひととして、
上も下もありませんよね。
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少しずつ学んで行く中で、
私にとってのフェアトレードは
単に『なにかいいことをする』ではなく
自分の中の無意識な差別や偏見をなくし、
他者への平等と敬意を持つ意識と行動に
自分を変えていくきっかけになりました。
3.フェアトレードの役割
フェアトレードは途上国の農家の貧困を
救うことだけと思われがちなのですが、
実は私たちが思っている以上に
問題解決力のある選択肢です。
貧困と環境問題の解決はもちろん、
児童労働、賄賂、途上国の搾取や強制労働、
女性、宗教、人種に対する差別などの根絶や気候変動対策、
ゴミの削減、化学物質の使用の削減という行動につながります。
またオーガニック(有機農業)や再生可能エネルギーの利用、
人の安全と健康を守ることやサステナビリティ教育の普及、
女性のエンパワーメント(自立)も推進していくことができます。
4.フェアトレードラベル
食品や衣類、日用品など日本でも
フェアトレードの製品が増えています。
信頼できる企業のフェアトレード製品を
購入するために覚えておきたいのが、
フェアトレード認証ラベル。
今回はふたつご紹介します。
ひとつ目は、国際フェアトレード認証ラベル。
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認定された基準を守った製品につけられているマークです。
ふたつ目は、フェアトレード団体マーク。
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扱う商品がすべてフェアトレードの
団体に対して与えられるマークです。
いつも行くあの店にも目線を変えたら
フェアトレード品が置いてあるかもしれません。
お買い物をするときには、好みや値段、見た目の良さに加えて、
フェアトレードも基準の一つにしてみるのもオススメです。
今年は認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパンが
主催する大型キャンペーン
「フェアトレード ミリオンアクションキャンペーン2021」が
約10年ぶりに開催されています。
フェアトレードに関する商品購入やSNS投稿、
イベントへの参加、参画飲食店での販売数などを合わせ、
5月中にアクション数100万を目指しています。
キャンペーンのコンセプトは
「CHOOSE THE WORLD WE WANT
(私たちが望む世界を、その手で選ぼう)」
ー私たちの小さな選択が未来を変えるきっかけになるー
それを改めて教えてくれるとともに、
小さな行動を起こす勇気を与えてくれるコンセプトですね。
R-doorオンラインサロンでは、
コラムニストやメンバーの皆さんとの
交流が出来ます。
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■プロフィール■
稲垣 可夜子
エシカルコンシェルジュ。千葉県出身。SDGs未来都市川崎市在住。
エシカル美容サロン Ethical Beauty Room オーナーセラピスト、
R-door SDGsプロジェクトリーダー。
これまでの経験や体験、自身や家族のアレルギー疾患や
闘病などを通して人と社会と地球環境の健康はイコールであると感じ
「何かの犠牲の上に自分の幸福を築かない」ためにSDGs、
エシカルを学ぶ。SDGsやエシカルに関する活動や講師を務める。
全国の個人サロンオーナーを対象としたエシカル教育と
エシカルロン作りのサポートを行う
オンラインサロン・エシカルサロンチャレンジ(ESC)を運営。
ESC認定サロンを全国に増やし、エシカルサロンがあたりまえの社会づくりを目指す。
■これまでのコラム一覧
https://rdoor-official.com/category/column/inagakikayoko/
■サロンHP
https://www.ethical-beauty-room.com/home