オトナなら知っておきたい言葉のお作法
こんにちは。
フリーアナウンサーの藤本 えりです。
えぇ声トークラボを主宰し、
『声・ことばと伝え方を磨いて、なりたい自分になる』というお手伝いに加えて、
マナー講師として専門学校での非常勤講師も務めています。
ちょっとした言葉や言い回しに、
オトナの言葉の豊かさに感動することってありませんか??
私は先日、ことばの師と仰ぐ先生が
「○○さんへのインタビューで、〇〇さんのこれまでの歩みをつまびらかにします。」
そうおっしゃった時に、ジーンと感じ入ってしまいました。
「詳らか(つまびらか)にする」そんな日本語があったことを、
私はすっかり、忘れておりました。
言葉は普段、日常で何気なく使っています。
けれど、このように意識して言葉の襟を正したり、
言葉のお作法を見直したりすることは大切なのではないか、と感じています。
例えば、小さい「つ」の入る言葉。
「やっぱり」「あっち」「こっち」「ぶっちゃけ」
このような言葉を少し改めるだけで、言葉の印象はガラリと変わります。
あなたなら、どのように変化させますか??
- 「やっぱり」→「やはり」
- 「あっち」 →「あちら」
- 「こっち」 →「こちら」
- 「ちょっと」→「少し・少々」
- 「ぶっちゃけ」→「ありていに」
こんな感じです^^
たった一文字、されど一文字。
こんなにも違いを感じることが、お分かりいただけたでしょうか?
オトナ女性として、少し言葉を見直すだけで、
キチンとした丁寧な印象になると思います^^
また、言葉の習慣を見直すこと、これもおすすめです!
例えば、おめでたい席では、「忌み言葉」は避けます。
「忌み言葉」とは、不吉な連想をする言葉のこと。
結婚披露宴などで、私たちが使ってはいけないとされる言葉も
それに当たります。
実例を挙げてみましょう!
- 「これで挨拶を終わります」
↓
「これで挨拶とさせていただきます」 - 「新生活のスタートを切る」
↓
「新生活を始める・スタートさせる」 - 「重ね重ね、御礼申し上げます」
↓
「心より、御礼申し上げます」 - 「きょねん:去年(去るの字)」
↓
「昨年」 - 「苦しいことや辛いことがあっても」
↓
「あらゆる試練を乗り越えて」
このような感じです。
スピーチで「終わります」という言葉を使わないように、
宴の終了をお伝えする際も、「お開き」という言葉に変換します。
神経質になりすぎる必要はありませんが、知っておくと、
無作法にその場を気まずくさせてしまうことはありませんよね。
そして、気に留めてみると、
世の中は案外、美しい言葉が溢れています。
ほんの少し言葉の使い手であることを意識して、
美しい日本語の響きを楽しんで味わってみてください。
きっとそうするうちに、素適なオトナの女性として
お相手の心に響く言葉が身に付くのではないでしょうか?
今回も最後までお読みいただきだき、ありがとうございました。
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〈プロフィール〉
藤本 えり
「えぇ声トークラボ」主宰の現役フリーアナウンサー
「ことば」の大切さを実感し、「話す」ことや「声を出すこと」を
少人数グループレッスンやパーソナルレッスンでサポート。
官公庁や企業を中心とした講演会や1000人規模のシンポジウム司会に抜擢され、
年間100件近くの受注を受ける。
マナー講師歴は10年、専門学校にてマナーの検定講師や
非常勤講師としても活動しており、コミュニケーションの重要性をお伝えしている。
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