オトナの褒め言葉

フリーアナウンサーの藤本 えりです。

えぇ声トークラボを主宰し、
『声・ことばと伝え方を磨いて、
なりたい自分になる』という
お手伝いに加えて、

マナー講師として専門学校での
非常勤講師や医療施設などで
接遇研修講師を務めています。

さて、オトナのコミュニケーションとしては、
相槌の中にも、「サラリと相手を褒める言葉」を
織り交ぜていきたいところです。

褒め言葉は誰でも嬉しいもの。
相手との距離感を縮め、
心地よく会話を運ぶことに繋がりますよね。



講座でもお伝えすることがあるのですが、
男性がとくに喜ぶさしすせそ
という相槌があります。

さ:さすがですね!
し:知らなかった!
す:すごい!
せ:センスがあるね!
そ:そうなんだ〜!

相手の話を「へぇ〜!」と
聞くだけでなく、

認められているように
感じる相槌を打つこと。

簡単な方法ですが、
案外、効果は絶大ですので、
ぜひお試しください^^

ですが、、、
「わぁ、すごいですねー!」
「へぇ、さすがです!」を
繰り返すばかりでは、


なかなかに幼稚で
軽々しいかもしれません。

例えば、

何がどうすごいのか、
具体的に褒められたり、

ぐっとくるフレーズで
褒められたりすると

会話もさらに弾んでくるのでは
ないでしょうか?



さて、それでは、
すごい」の一言を、
あなたならどんな言葉に
変換なさいますか??

一例として、私が愛読している
大人の語彙力ノート』から、
一部抜粋をしながら挙げてみます。

・優れた、類いまれな→「類いまれな能力ですね」
・出色(しゅっしょく)、抜群→「出色の出来栄えです」
・エキスパート→「着物に関してはエキスパートですね」
・通(つう)→「ワインにおいては通ですね」[変化が目まぐるしい場合]
・目覚ましい→「目覚ましい躍進ぶりですね」
・目端(めはし)が利く→「彼女は目端が利きますね」[知性がすごいとき]
・頭が切れる→「さすが、頭が切れる方は違いますね」
・聡明→「判断力に優れていて聡明な方ですね」[言葉や文章を褒めるとき]
・言い得て妙→「その言葉は言い得て妙ですね」
・秀逸→「彼の論文は秀逸です


いかがでしょうか?

「すごい」「さすが」の一言を
これだけの語彙力で広げることができれば、
オトナとしての言葉のセンスの良さを
感じてもらえたりするのではないでしょうか??

できる!」と思われる会話力を磨くこと、
是非、意識なさってみてください!

今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。



〈プロフィール〉「えぇ声トークラボ」主宰の現役フリーアナウンサー、藤本 えりです。
「ことば」の大切さを実感し、「話す」ことや
「声を出すこと」を少人数グループレッスンや
パーソナルレッスンでサポート。
官公庁や企業を中心とした講演会や
1000人規模のシンポジウム司会に抜擢され、
年間100件近くの受注を受ける。
マナー講師歴は10年、専門学校にてマナーの検定講師や
非常勤講師としても活動しており、
コミュニケーションの重要性をお伝えしている。
▶︎これまでのコラム一覧https://rdoor-official.com/category/column/fujimotoeri/
▶︎伝わる話し方、コミュニケーションについて学べますttps://lin.ee/AV2xUAq



※参考文献『大人の語彙力ノート』齋藤 孝著