Clubhouseで気づいた話し方と言葉の選び方

声だけだからこそ、大切なこと

世間を賑わせているClubhouse、
始めていらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「声のSNS」と聞いて、喋り手としては、
始めない訳にはいかない!と、私も飛び込みました笑。



すでに日本でサービスを開始して2週間ほど経つ、
「音声版Twitter」と呼ばれるコミュニケーションツール。

普段では近づくこともできない著名な作家さん、
企業の経営者や芸能界の方、はじめましての方々と、
まるで居酒屋さんで隣に居合わせたかのように話ができたりします。


しかも、距離感の近づき方がとてつもない!


FacebookやInstagram、YouTubeなど、
動画の方が圧倒的に伝わりそうなのに、
「声」だけのSNSが注目されている理由ってなんでしょう??



マーケッターやエコノミストの方など、
いろんな方が分析をされていますが、

私が思うのは、
声だけだからこそ「語り手の背景」への想像力が掻き立てられるから。

また、
これまでになかった自分にフィットしたルームを選べることも
Clubhouseの大きな特徴かもしれません。


そして、「声」だけで伝わるからこそ
大切にした方が良いことがあるな・・・と気づいたことがあるんです。


私も今日まで、6日間毎朝、自分のルームを立ち上げてきました。

話し手のプロとして、
「話し下手の方でもご安心ください。
朝からゆるっとあなたのお話を引き出します。」

というコンセプトで、

たくさんの皆さまと繋がりながらClubhouseに慣れていきたい、
と考えたんですね。


けれど、実際は
ご自身のお話よりも圧倒的にたくさん寄せられたのが、
日常の勝負時やClubhouseでの声や話し方のお悩みです。

・緊張して、話している途中で話がまとまらなくなる
・早口が治らない
・沈黙が怖い

その多さに少し驚きながらも、
お一人お一人、どうなりたいのかを伺いながらお話していて気づきました。



最も大切なポイントは、テクニックではなく、
「感情をのせて話す」こと。


もちろん、伝わりやすくするためのテクニックはたくさんあります。

声の出し方、
間の取り方、
テンポ、
相槌の打ち方、
声のトーン、
高さ、
呼吸の仕方・・・。


聞かれたポイントには、できる限りお応えしましたが、
一度、テクニックを口頭でお伝えしたからといって、
劇的に話し方が変わることは、難しいかもしれません。

けれど、
居心地が良いと感じたり
日を追うごとに人気を増していったりするルームの
モデレーターやスピーカーの方の共通点が、これでした。


「感情をのせて話している」こと。


耳からだけの情報に限られるからこそ、
アツく語られる声の向こう側を想像する。

「声」には人柄だったり、熱量だったりが伝わります。
「声」には想いがのせられます。

時には「放送事故」のような場面もあるかもしれません。

けれど、そんな時こそ、人間性が見えたり。
出来ない自分をさらしてもいい。


ありのままの等身大で、その時の一期一会の出会いを楽しむ。
そうして話し手の感情ののった言葉に、
聞き手は共感し、感動するのではないでしょうか。


あえてテクニック面に言及するのであれば、
紡いだ大切な言葉を丁寧に届けるために、
少しだけ、テンポに気をつけて話してみてください。

何よりもあなたの伝えたい言葉が、
想いが、聞き手に伝わると思います。



また、ここまで、Clubhouseでの話し方として
綴って参りましたが、これは決して、
Clubhouseの中だけで言えることではないのではと感じています。

人前で、画面越しで、オンライン上で、話される時には、
ぜひ意識してみてください。


【「気持ち」を伝えること】

私の尊敬する日本の著述者であり、
講演家、実業家としてご活躍の
「人生を好転させる新・陽転思考」の著者、
和田裕美さんが

「欠点は魅力。全てにおいてプラス・マイナスがあるもの」と
おっしゃっていました。


人生を好転させる「新・陽転思考」 (ポプラ文庫) 和田裕美 https://www.amazon.co.jp/dp/B017TS9WGS/ref=cm_sw_r_li_dp_6JT5M9YBT7050F4HX831


声の魅力も、お一人お一人、違っています。

ぜひ、あなただけの声を使って、
あなたの想いや感情を言葉に乗せて、
話してみていただきたいと思います。


とはいえ、
伝えるのは言葉にして伝えていくので、
湧き出る泉のように言葉が湧いてくるようになるとよいですよね。

次回はそんな言葉にフォーカスした内容でお伝えしようかと思います。



コロナ禍において、
まだまだ気の抜けない毎日が続きますが、
人と人とのご縁に感謝して、繋がりを感じて、
毎日を過ごして参りたいですね^^

魅力的なアツいオトナ女性が、
ますます溢れていきますように…。


今回もお読みいただき、ありがとうございました。




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《プロフィール》
藤本 えり 
フリーアナウンサーであり、傾聴コミュニケーションのインストラクター滋賀県出身。
神戸の大学に進学後、ANAの地上職として関西国際空港に勤務。
グランドスタッフ、秘書業務を経て、結婚・出産後、フリーアナウンサーの道へ。
関西では、太閤園などホテルでのディナーショーを中心に活躍。
同時にビジネスマナーや接遇の講師として専門学校や大学で接遇の講義も行う。
2012年住み慣れた芦屋・甲陽園から横浜へ転居し、活動の場を関東へと移す。
以降、官公庁や外資系企業、医療系メーカーを中心とした講演会やシンポジウムの司会に抜擢され、
新型ウィルス感染拡大までは、300名から1000名規模での表司会を経験。
現在はWEBシンポジウムの司会を中心に、年間100件余りの受注を受ける。
自身の司会案件のほか、航空業界での人脈を生かし、キャスティング業務も請け負う。
講師としては、専門学校にてマナーの検定講師のほか、
傾聴コミュニケーション協会のインストラクターとして、
「聴く」ことを土台としたコミュニケーションの重要性をお伝えしている。