6月 (落とし文)生物の美しさに想いを馳せる

こんにちは。
「お抹茶コミュニケーションSUI」冨田尚子です。
  



餡を巻き込むようにして葉っぱがくるりと巻かれた上に
白いちいさな粒のような餡がそおっと置かれたお菓子です♡


「落とし文」



オトシブミという昆虫をご存知でしょうか?

この時期に、葉をくるくるっと筒状に巻いて
その中に卵産して地面に落とすのですが…

葉が幼虫の揺かごとなり餌となり敵から身を守る家にもなる!

なんとも合理性の極みのようなそんな姿を模して作られたお菓子です。

とにかくかわいいのですよ♡
※昆虫きらいではありません!笑



子どもとともに幼いころを思いだして
生物の美しさに想いを馳せながらお菓子から 
自然界の叡智まで学べるなんて!

お菓子から受け取れること無限にあり〜!
と感動してしまうのです✨✨



そもそも「落とし文」とは、
公然とは言えないことや秘かに想う恋心を伝えるため
伝えたい方の近くにぽとり、と落として拾わせた置き手紙のこと。


また、落とすこともできずに
川に流すことも落とし文と表現したそうです。


そもそも筆をとる機会も少ないいまの時代だからこそ
手紙の希少性に憧憬の想いをいだくのかもしれません。



清月堂本店にも「おとし文」という銘菓があります。

清月堂本店
https://www.seigetsudo-honten.co.jp
※かつて「現役秘書が選ぶ手みやげ6選」にも選出されていました


清月堂本店のおとし文は
黄身餡をこし餡で包み蒸しあげたものなのですが

オトシブミの卵を模しているのではないかと
わたしは思っております。
黄身餡ですしね^^


そう。
そして葉っぱの上の白い粒状の餡はオトシブミの卵を模しています。



これから梅雨にむかう時期に、
葉に落ちた露のような美しさにも通じ合う味わい深いお菓子。

わたしは長らく赤坂塩野さんのこなし製が
意匠、味わいともにお気に入りです♡

御菓子司 塩野
https://www.shiono.net/



お店によりそれぞれ製法や 
微妙な違いですがその味わいや表情まで異なります。


これから小道でのお散歩や
また和菓子店での《季節さがし》に落とし文と出会ってみてください。


こうして季節の風物を通して
美しい色やかたちに出会ってじっと見つめて
その空気感に触れて香りまでも味わう


今月もそんなひとときを一瞬でも味わってくださると嬉しいです♡



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《プロフィール》
冨田尚子 
テーブルで軽やかに豊かに愉しむ茶道
《お抹茶コミュニケーションSUI》代表

国内外のべ1300名以上の方に、テーブル茶道を指導。
日本橋三越本店にて継続講座や、イタリア大使館主催の文化イベントにも登壇。 
以前は広告制作やフードコーディネーターとしても活動。 

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季節にあわせたスイーツの背景やエピソードをご紹介します。 
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