話し方を美しく整えるには?

こんにちは。
フリーアナウンサーの藤本 えりです。

えぇ声トークラボを主宰し、
『声・ことばと伝え方を磨いて、なりたい自分になる』
というお手伝いに加えて、ビジネスマナーの講師もしております。



声は人なり」と言われ、
声を聞くと本質や気持ちが如実に表れると感じています。


そして、その声で紡がれる言葉や話ぶりには
その方の心の豊かさや品性が表れます。


さて、皆さま、オトナの女性として、
美しい言葉遣いや話し方に、自信はおありでしょうか?


「言葉つかい」を漢字で表すと、
道具として使用する「使い」と気遣いなどの「遣い」があります。



R-Door世代の私たちは、是非、
「遣い」を意識して美しい話し方を心がけたいところですよね。

話し方を美しく整えるヒントとして、
気をつけるポイントの1つは「語尾」です。


まず、音の側面から見てみると語尾を引きずらないこと。

「○○なんですぅー。」
などと話しているプロは1人もいないと思います笑。


案外盲点なのは電話での会話。 


電話になると急に語尾が伸びてしまう方がいらっしゃいますし、
私もついつい、親しい間柄だと出てしまうことも…
実はあります!

言葉遣いはクセとおんなじ。

日々の習慣づけですので、ほんの少し、
気をつけることこそ大切なんですよね。


とはいえ、
パツンと語尾を切ってしまうのにも
冷たい印象になるのではないかと、
抵抗がある方はいらっしゃいますよね。

そこで、テクニックの一つとしてお伝えしたいのが
発声の仕方です!


「〇〇です。」とか、
「よろしくお願いします。」の最後の「す」の音。


こちらは「無声音」で発声すると上品におさまります。

どういうことかというと…

「すいか」の「す」や「すずめ」の「す」のように
しっかりと音を出さないんです。


前歯を噛み合わせて、
そこから息が漏れるようにスーッと音を出さずに
息を吐いてみてください。


はっきりと「す」と言わずに、
息が漏れる程度のスの音を出す。



風船を膨らませる時に「ふ」の音を出さずに、
フーッと息を吐く時と同じイメージです。
(伝わりますか?笑)




「です・ます」の「す」は、
この「無声音のす」で締めくくります。


テレビなどでも、
一度アナウンサーの話し方に注目してみてくださいね。

また、美しい話し方には、
敬語」を正しく使うことも必須だと言われます。


先日、とあるお店で
「休日もお仕事をされていらっしゃるんですか?」
なんて風に尋ねられました。 


違和感、感じられませんか??


実は私、喋り手として、
またビジネスマナーの講師としてきちんと言葉を学ぶまでは、
こんな間違いをしょっちゅうしていました汗。


丁寧に、へりくだって話そうとするとうっかり、
こんな風に「二重敬語」になってしまう場合があります。


このフレーズも、
「お仕事をされる」と「いらっしゃる」の二重敬語に
なってしまっていますよね。

一方、敬語には敬度があり、
その使い分けができると、スマートだな、と感じます。


プロ意識高く秘書業に徹している友人が、

社長クラスの来客には「〇〇さまがいらっしゃいました。」と、
部長クラスには「〇〇さまがお見えになりました。」と、
一般のお客様には「〇〇さまが来られました。」と

使い分けるそう言っていました。


もう5年ほど前の話ですが、
外資系でキャリアを積んでいる彼女の日本語へのこだわりに、
大変刺激をもらったものです。


言葉遣いを正すと、いずまいも正される。

自然と振舞いも変わってきます。


今一度、言葉遣いや話し方のクセを整えて、
オトナの女性らしいスマートで上品な話し方を
身につけていきたいですよね。


誤りやすい敬語や言葉遣いに関しては、
まだまだありますので、また改めて、お伝えしたいと思います。 


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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〈プロフィール〉
「えぇ声トークラボ」主宰
現役フリーアナウンサー 藤本 えり

「ことば」の大切さを実感し、
「話す」ことや「声を出すこと」を少人数グループレッスンや
パーソナルレッスンでサポート。官公庁や企業を中心とした講演会や
1000人規模のシンポジウム司会に抜擢され、年間100件近くの受注を受ける。
マナー講師歴は10年、専門学校にてマナーの検定講師や
非常勤講師としても活動しており、コミュニケーションの重要性をお伝えしている。

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