知らず知らずのうちに伝わっている自分らしさ
フリーアナウンサーの藤本 えりです。
えぇ声トークラボを主宰し、
『声・ことばと伝え方を磨いて、なりたい自分になる』
というお手伝いに加えて、
マナー講師として
専門学校での非常勤講師や
医療施設などで接遇研修講師を務めています。
美しさは女性の「武器」であり、
装いは「知恵」であり、
謙虚さは「エレガント」である。
これはご存じの方も多いかもしれません。
ココ・シャネルの言葉です。
20代のころは、
武器(美しさ)は持って生まれたものが大きく、
「美人さんは得よね・・・」なんて思うこともありました。
知恵と聞くと、歳を重ねるにつれ、身に着けていくもの、
エレガント、などという言葉は全てを手にしている人が
たどり着ける境地・・・。
だから、
「まだまだ、まだまだ。
私はお尻が青い。修行が足りない!」
そう思っていました。
先日、元日本リッツカールトンの社長、
高野登さんのご講演にて、あるお話を伺いました。
アメリカのリッツカールトンにいらした際に、
日本のトップメーカーの企業の社長が
何泊か宿泊なさったそうです。
その後に、同僚が口を揃えて、
「これからはT社の製品を買う!!」という程、
ファンになったのだとか。
何が起こったのかを聞くと、
彼の宿泊時はいつも(たった一泊でも)
ベッドの掛け布団はもちろん、
バスローブ一つ、スリッパ一足に至るまで
チェックアウト時に、きちんと畳まれていたそうです。
そこに、彼の生き方や在り方が出る。
トップがそんな風に「キチンとしている」のであれば、
この会社の製品はきっと信頼できるに違いない。
そう感じたというのです。
このお話の後、
よくよく冒頭のココ・シャネルの言葉を
読み返してみました。
美しさとは自分の中に見出すもの。
若いから保っている美しさ、持って生まれた美しさは、
30代・40代になれば失われるでしょう。
そうした時に、
装いという鎧をうまく生かし、
この知恵を身につけていれば、
自分の印象を操ることができる。
また、
「まだまだ・・・」という謙虚さに加えて、
その人格の中にエレガントさを備えること。
いつも丁寧に、振る舞いまで正す。
人が見ていないところほど、キチンと取り扱うように
意識をすること。
それを忘れずにいることが、
存在感ある美しさを備えた女性になることなのではないか、
と気づきました。
知らず知らずのうちに、
その人となりは、所作や行動に滲んでいます。
ココ・シャネルはこんな言葉も残しています。
(私の大好きな言葉です。)
「20歳の顔は自然からの贈り物、
30歳の顔はあなたの人生。
でも、50歳の顔はあなたの功績よ。」
顔、表情、そして振る舞い。
歳を重ねるごとに、
全てに自分らしさが表れてゆく。
そうなると
どんな自分に見られたいのか。
考えさせられますよね。
言葉は言霊、
良い言葉は、気づきを与えてくれます。
また、自分の想いを
言葉にすることで、意識が新たになります。
良かったら一度、
ご自分もどんな自分に見られたいのか、
言語化してみてください^^
オススメは、毎日目にする手帳などに
サクッと書き出すことです!
今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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〈プロフィール〉
「えぇ声トークラボ」主宰
現役フリーアナウンサー
「ことば」の大切さを実感し、
「話す」ことや「声を出すこと」を少人数グループレッスンや
パーソナルレッスンでサポート。
官公庁や企業を中心とした講演会や
1000人規模のシンポジウム司会に抜擢され、
年間100件近くの受注を受ける。
マナー講師歴は10年、
専門学校にてマナーの検定講師や
非常勤講師としても活動しており、
コミュニケーションの重要性をお伝えしている。
▶︎これまでのコラム一覧
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