オランダでの出産は日本じゃ考えられないことだらけ


みなさま、こんにちは!
保育士&ベビーシッターとして、
頑張るママとベビーのお手伝いをしています、
やまさきみかこです。

空を見上げるとすっかり
秋を感じるようになってきましたね。

朝晩が涼しくなってきましたが、
体調は崩されておられませんか?

さて今回は
オランダ妊娠出産シリーズ、
いよいよ出産のお話です。
 


予定日の3週間前、
街の中心で破水した私
しかも母が日本から
やってくる前日! 

初っ端からハプニングでの
スタートとなった出産話です。

私が住んでいたロッテルダムは、
オランダのアムステルダム空港まで70キロの距離。

初海外の母が1人で
我が家まで来ることは到底無理

友人家族が空港まで迎えに
行ってくれたのでした。  

私のオランダ生活は、
本当にたくさんの周りの方の助けが
あったからこそ、
生活できていたんですよね。 

思い返しても感謝しかありません。

本当にありがたくて
親切な方ばかりでした。

と、話を戻しますね。

破水して助産師さんへ連絡すると、
すぐに自宅へ様子を確認に来られました。

オランダでは、
問題のない分娩は
基本助産師さんだけの立ち会いで、
病院の一室を借りて
出産したするのが一般的なスタイル。

帝王切開や無痛分娩など
特別な処置が必要な分娩は、
医師の元、病院管轄での出産になります。

私の場合はこの時点では
まだどちらになるかは判断できず、
48時間様子を見る
→陣痛がきたら助産師さんとの出産

陣痛が来なければ病院に入院し、
医師のもとの出産
ということに。

普通に生活して良いと
言われて動きまわるも全然陣痛は来ず、
お腹の中で元気に動き回っている我が子。

結局24時間様子を見ましたが、
陣痛なし、子宮口の開きもなし、

ということで入院ということになり、
母が家に到着するのと入れ替わりで病院へ。

周りの出産した日本人の友人から聞いていたのは、
順調に陣痛が来た場合の
助産師さんとの出産の話だけだったので、
私の場合のイレギュラーな情報は全くない状況に
夫婦共にあたふたしておりました💦

翌朝になっても
陣痛が来なければ促進剤を使う、との説明を受け、
1人で病院に一泊するという心細い中
(なんせ私は英語もオランダ語も話せないんです、、)



病室をうろうろしたり、スクワットをしたり、
階段を上り下りしてみたり、
しかし全く陣痛の気配なし!

おかげでぐっすり眠れましたけど笑 

翌朝夫が到着してから、
医師から促進剤を使うと説明を受け

部屋を移動するように
促されついたところは
真ん中にベットがポツンとある
広い手術室のような部屋でした。

日本の産婦人科にあるような、分娩台はありません。
病室にある普通のベットと同じです。

いきむときにつかむ棒や、
足を掛けるところもありません。

ベットの上に上がると点滴を付けられて、
促進剤スタート。

最初に少し話をしたあと、
先生と看護師さんはどこかへ、

広い部屋には夫と2人。

促進剤はキツめのものだったようで、
突如やってくる0からいきなり
10の痛みに3時間耐えたころ、
「もう限界ーーーー!!」と思うのに、
先生がいない!!
看護師さんもいない!!

ナースコースのようなものもない!!

『どうすればいいのー?!』
となっているところに
やっと先生登場。 

私の必死な形相に、
先生もいきんでOK!となり
「カモンカモン!!」
と先生に声をかけられながら、

数回いきんでスルッと生まれてきました笑

生まれた娘は胸のところで抱っこ。

じーんとしている夫に向かって看護師さんに
「ビデオは?!」と言われ、慌てて用意する夫。 
「貸して!」と看護師さんに
カメラを渡すのと引き換えに
「パパの仕事よ!」とハサミを渡された夫。

そして臍の緒を切らされていました。 

オランダでは当たり前のように、
臍の緒を切るのがパパの仕事だそうで、
後から聞いた話だと、

出産に立ち会わない、臍の緒を切らないパパは、
「どういうこと!?人でなしだわー!」
と言われるくらいだそうです。

夫は今まで経験したことない臍の緒を切る感触に、

「あわわわ、、」となっていました

看護師さんからカメラが夫の元に戻ったかと思うと、
次はベビーの体重測定。
 
指の数を1本ずつ確認、新生児反射も1つずつ、
その様子がカメラに残るように
丁寧に確認しながら見せてくれました。

看護師さんも慣れた様子で
赤ちゃんの誕生の時間を穏やかに、
ゆっくりと記録を残すことができるように、
カメラにもしっかり写るように
行ってくれているのが印象的でした。

こういう様子が映像が残っているのは、
本当に嬉しくてありがたいなと思います。
産後は興奮と疲れで
あまり余裕がなかったりしていたので、
一生の宝物になっています❤️

その後、赤ちゃんはタオルに包まれる中、

「はい!ママはシャワーを浴びて!」と。
産後30分も経っていませんが、
当たり前の流れで言われます笑

これはかなり驚きますが、
オランダの通常なんですよね。

分娩室の中にはそのための
シャワー室も併設されています。

もちろん、これは辛かったら
断ることもできます。

知り合いの日本人の方は
無理してシャワーしようとして、
貧血で倒れたそうで、
 
私も自分の体調を見ながら、
足腰ふらふらでしたが
なんとか浴びることができました。

シャワーを終えて服を
着替えベットに横になり、
赤ちゃんと一緒に病室へ移動します。

その後、数時間休み、その日のうちに退院。
産後即日退院が、オランダの通常です。
 
これもびっくりポイントですよね💦

でもこの即日退院、
日本もあればいいのにー!
と思うほど良かったところです!

というのも私もそうでしたが、
上の子がいると早く家に帰りたいと思うので、
入院期間が短い、というのは
すごく良かったんですよね。
 
入院がない分、
自宅での産後ケアもしっかりあるので安心ですよ。

それはまた次の回に書きますね! 

ということで、
今回は私のオランダでの出産エピソードとともに、
オランダならではの出産スタイルに
ついてお伝えしました。

日本では考えられないことが多い
オランダスタイルでしたが、
経験してみてオススメのところもあって、
もしもう一度経験することができるのであれば、
オランダ出産スタイルで
出産したいなーと思っています。


******
さて、その日のうちに
すぐに家に帰れると思っていた私。

その思いに反して、
私の場合はベビーが2500gギリギリだったこと、
促進剤を使ったことで、様子をみましょう、と
まさかのもう一泊することに!!
 
生まれたばかりの娘と一緒に、
はじめての夜を心細く過ごすことになったのですが、
その一泊に、またハプニングが起きるのでした。

次回もお楽しみに、、! 
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

R-doorオンラインサロンでは、
コラムニストやメンバーの皆さんとの
交流が出来ます。


〈プロフィール〉
やまさき みかこ
ベビーシッター、保育士
小6長男、小3長女、年中次女、同い年のthe九州男児夫との5人家族
夫の仕事の都合で、2011年11月〜約4年間
オランダのロッテルダムで過ごす。
現地で長女の妊娠、出産も経験。
英語もオランダ語も話せない中で
日本との様々な違いに苦労や失敗話も多々、、、
そんな数々の経験から、
日本ではあまり知られていない
オランダの魅力を
ママ目線で私らしく、
お伝えできればと思います。
▶︎コラム一覧
https://rdoor-official.com/overseascolumn/olanda-yamasaki/