芸術の国フランスから美術館のマナー 

みなさま、こんにちは💕
フランス在住『人見知りでも、あがり症でも、
どんなシーンでも優雅にふるまえる💕 
パリ発!エレガントマナー術』金澤優子です。



世界有数の芸術国フランスでは、
去年秋からの長きにわたるロックダウンで
半年の<美術館の閉鎖>がありましたが、

それも5月下旬からようやく再開し、
私も時間を見つけては、
様々な美術館に足を運んでいます。




フランス文化コミュニケーション省統計によると、
国内に認定美術館は1216、
パリ市内は57存在するそうです。
(ちなみに日本は452くらい)

今日は、美術館のマナーや訪問前に
知っておくと便利な豆知識をご紹介しますね💕



<服装>
大きなミュージアムであれば、
鑑賞に2-3時間以上かかることもザラにあるので、
足元は、ヒールではなく、
【靴底のフラットなシューズ】をお忘れなく。

それもできれば、靴底がラバーなど滑りにくく、
音がしないものがオススメ。

美術館というのは、大抵天井が高く、
音が響くことが多いので、広い空間に、
ヒールや硬いソールの『コツコツ音』が
響き渡るというのは、
大人レディーとしては避けたいところ。

そして、夏場でも冬場でも、
作品保護のために『低めの室温』になっていることを
予想した服装を心がけます。
(夏場は薄手の上着があるとよい)

手荷物は、作品保護のため、
ご自身の疲労を防ぐため、
なるべくクロークに預けてしまいましょう。

小さいクロスボディー(ななめがけ)の
ポシェットなどに、貴重品だけを入れて、
コンパクトな装いにするのがベスト。

・荷物を持っていると、
それだけ作品に接触するリスクが増えるからです。

かさばるダウンではなく、
薄めのコートで鑑賞するようにすると、
ご自身も身体が軽くて、なお良いです。

<おすすめ携行品>
まず、水は基本的に飲むことができないので
(これも作品保護のため)、
クロークで最後の水分補給をしたら、
ペットボトルは預けてしまいます。

あと、よく監視スタッフに注意されている人を
見かけますが、口の中にキャンディーやガムを
入れている行為は禁止です。
(ミントタブレットも同様)

作品の近くで、万が一口から出てしまって、
作品を汚しては大変だからです。

そして、結構メモを取りたくなることが多いのですが、
(金澤もメモ魔で、筆記用具は欠かしません)
ボールペンやシャープペンシルの使用は避けます。

これは、インクがつかないように、
シャーペンの芯が飛んで危険だからという理由です。

慣れている人は、かならず『鉛筆』を持参します。
もし忘れてしまっても、
受付で貸してもらえることがあるので聞いてみましょう。

<撮影>
今や、ほとんどの美術館では、
撮影が可能になっていますが、
基本的に、フラッシュ撮影は禁止。

そして、動画も禁止されているところもあるので、
必ず確認しましょう。



<鑑賞するときの上級スタイル>

『監視スタッフは、作品に鑑賞者が近づくたびに、
神経を尖らせ、ドキドキしているもの。

彼らを心配させる行為はしないのが大人のマナー』

その昔、ロンドンで美術を教わったキュレーターに
教わったことです。

特に、<鑑賞者の手>が作品に触れないかどうかを
チェックしているそう。

そのため、作品を至近距離で見るときは、
『手を後ろで組むように』と教わりました。


絵画を見ることで精一杯になってしまう方は多いなか、
一日中じっと監視をしてくださっている人たちに配慮することは、
【上級者のマナー】としてぜひ身につけたいことですね💕

私は、安心してもらえるといいなと思い、
なるべく監視員の方に挨拶するようにもしています。

最後に、<作品保護>ということで、もう1つ。

【絵画の近くで話をしない】というのも忘れがちな
マナーかもしれません。

絵画というのは、人間の発する<呼気>でも
段々に痛んでしまうものなのです。

呼気がかかるほど近寄るのはもちろん厳禁ですし、
ましてや、飛沫を飛ばす恐れがあるので、
絵画の近くで鑑賞しながらおしゃべり、
というのも<人類の共有財産を守る>べき
私たちは避けたいことですね。




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【プロフィール】金澤優子
『外国語にも海外にも無縁』のOL生活から一変、
英国フランス米国マレーシアを『サーカスのように移動生活』
をする中で、なぜ日本人が誤解されたり、
バカにされてしまうのか?を知り、
『振る舞いを変えるだけで、扱われ方がガラリと変わる』
という衝撃を受ける。

現在、世界12カ国以上から、
人見知りでも素敵と言われる
『美たしなみマナー&コミュニケーション』、
味覚のステージが上がる『プレシャス!TEA道場』
をフランスからお届けしています。

コラムでは、40過ぎから最終ステージに向かう
私たち女性が身につけたい
『世界のどこでも、誰からも選ばれる、美たしなみの秘訣、海外での生活』
についてお届けしてまいります。

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