美食の国フランスの究極のお茶事情
みなさま、こんにちは♡フランス在住、
マナー、ティーコンサルタント金澤優子です。

今回は、美食の国の『お茶』についてご紹介です。
『西洋のお茶』といえば、『紅茶』が思いつくと思いますが、
紅茶=イギリスと思う方が多いのではないでしょうか?
カフェ文化のイメージがあるフランスですが、
実は、優れた紅茶専門店、紅茶ブランドが多数存在しており、
私が12年前、ティースクールをスタートしたのもここパリ。
お隣の紅茶の国イギリスまで行かずとも、
大変良質な茶葉がフランスではいくらでも手に入ります。
レストランでの食後は、
『カフェ(コーヒー)か?テ(お茶)か?』と必ず聞かれ、
お茶のリストにはハーブティーも必ず行くつも入っています。
今日は、そんなハーブティーのご紹介![]()
フランスでは、ハーブティーは、
ティザンヌ、アンフュジョンと呼ばれます。
実は、カフェインに弱いフランス人は少なくなく、
前回までのコラムにも登場した、
私の住むアパルトマンのオーナー・セリーヌもそんな一人。
『カフェインを飲むと頭痛がする』と言うのです。
そんなことも知らず、最初に彼女にプレゼントした
ハーブティーブレンド緑茶は、
『あれだけは不思議と頭痛がしなかった』
と会うたびに喜ばれる逸品です。
(それはまたの機会に)
ティザンヌにはカフェインがないのです。
スーパーに行くと、お茶コーナーにはずらりと
ティザンヌが並んでいます。
その数たるや、陳列棚の半分を占めるほど。
さてフランスでのコース料理の最後ですが、
多くの日本の方は、『テ(紅茶)』と頼んだら、
会話をおしまいにしてしまいますが、
私は、職業柄、かならず『テ』と答えた後には、
『何があるか(どんな種類があるか)?』を尋ねます。
すると、テ・ノワール(紅茶)か?
ティザンヌ(ハーブ)か?を聞かれ、
ティザンヌならたいてい、
『マント(ミント)、ヴェルヴェーヌ(レモンバーベナ)、
ティユール(リンデン)あたりが常備されています。
私の一押しはなんといってもヴェルベーヌ!
日本ではちょっと珍しく、柔らかい柑橘系の香りは、
嫌味がなく、多くの人から愛されます![]()
フランスのカフェにはどこにでも常備されているほどの
国民的ハーブ
なのです。
さてこのヴェルベーヌで生涯忘れ得ない経験があります。
それは、ミシュランの3つ星レストランGuy Savoyでのこと。
食後に、ヴェルベーヌをお願いしたら、
なんと、ワゴンに揺られて登場したのは、
まるで庭から持ってきたかのように新鮮な鉢に入った『生』状態!
そのままサーヴィススタッフは、キラリと光る銀のハサミで
ヴェルべーヌの枝をチョンチョンと切り取ると、
シーソーのような道具で成分を出しやすくするために
ヴェルヴェーヌを素早く刻みました。
あつあつのポットから熱湯が注がれ待つこと数分。
高まる期待にぴたりと添う、
いえ、それ以上の予想もしないほどの強烈な香りが
高い高い天井に向かって放たれ、もう言葉も出ませんでした。

仕事柄、高額なお茶を日常的に飲みますが、
あれほどのお茶は、この先も経験できないに違いありません!
極上のティーとは、すなわちフレッシュ(生)状態のものなのだ
と震撼させられた時間でした。
もしフランスにいらしたら、
ぜひこのヴェルベーヌを体験してみてくださいね!
ドライのものでも、ふわりとした優しい柑橘は
どんな時でもエレガントな気持ちを取り戻してくれますよ^^
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【プロフィール】金澤優子
『外国語にも海外にも無縁』のOL生活から一変、
英国フランス米国マレーシアを『サーカスのように移動生活』
をする中で、なぜ日本人が誤解されたり、
バカにされてしまうのか?を知り、
『振る舞いを変えるだけで、扱われ方がガラリと変わる』
という衝撃を受ける。
現在、世界12カ国以上から、人見知りでも素敵と言われる
『美たしなみマナー&コミュニケーション』、
味覚のステージが上がる『プレシャス!TEA道場』を
フランスからお届けしています。
コラムでは、40過ぎから最終ステージに向かう
私たち女性が身につけたい
『世界のどこでも、誰からも選ばれる、
美たしなみの秘訣、海外での生活』について
お届けしてまいります。
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